どうも、こじです
2015年に新卒で入社したIT系の会社を辞めた話をしたいと思います
辞めた理由はずばり、自分のやりたいことが一切出来なかったからです
詳しい話はつらつらと綴りますので、興味ある方はご覧ください
まずは事前情報
IT業界を志望したきっかけとその理由
僕は高校3年生の進路選択の際、IT系に進むと決めました
当時は、とても神秘的で、解明されていないこともたくさんある宇宙に興味があり、そんな謎を解明する仕事でもいいかな?と考えていました
ですが、高校3年の夏ごろ、iPhone4 を手に入れたことがきっかけでIT系を志すことにします
iPhone を持ったときの衝撃は今でも忘れられません
「これ携帯じゃなくてPCじゃん!すご!これをみんながもったら世界は変わる!」
こんなきっかけでIT業界を志望するようになりますが、打算的な理由ももちろんあります
- 最先端技術の業界だし、今後も成長市場だろう
- 手に職をつければ稼げるようになるだろう
- 最先端の業界だから、古臭い企業体質ではないだろう
- 新しいことが好きで、変化を好む人が集まるだろう
- ものづくりが好きだから向いていないってことはないだろう
- 誰でも出来るような仕事はしたくない
- 単純作業はしたくない
- 身体を使う仕事より、頭を使う仕事がいい
などなど、このレベルの考えでした
世界を変えたい、世の中をもっと良くしたいだとか高尚な理由は持ち合わせていません
僕は何にも依存しないという意味で「自立」した大人になりたかったのです
そのための手段として、ITエンジニアはとても現実的な選択だと思います
入社の経緯
大学は情報系の学部で、4年生の研究では Java を専攻した研究室に所属していました
僕はWebシステムを作りたかったので、研究室選択の際、Web系の研究室を選びます
Java は IT 業界で根強く需要のある言語ですので、選択は間違っていませんでした
ですが、残念ながら大学生の僕はとても意識低い系でしたので、真面目に勉強をした記憶がありません
就職してから技術を身につければいいやと、完全に他力本願な自堕落な学生でした
大学は、大学卒と新卒という日本最強のカードを手に入れるために入ったようなもんです
就職活動自体はなんとか上手くいき、4月の時点で内定をいただいています
このときの会社を選ぶ基準は、とにかく自分のエンジニアとしての成長が絶対条件でした
- Web系の技術を高めていける会社であること
- プログラミングスキルを高めていける会社であること
- その会社で通じるスキルではなく、市場で通じるスキルが身につくこと
- 技術のある人たちと、チームで一緒に働けること
- ひとつのことを長くよりは、短く色々な経験が積めそうなところ
- 高い給料や福利厚生等といった安定よりも、成長機会や変化
- 古臭い体質の会社は絶対に無理(主に大企業など)
- 年功序列とかそういう無駄な風土じゃない
これらの条件に見事にマッチしていると思った企業に内定をいただき、入社をすることになります
仕事内容
僕が入社した会社は、独立系のSIer で Web 系が強い会社です
SIer なので、エンジニアは SES 契約の元、客先で常駐して作業を行う社員が大半を占めていました
入社当時は、SESや業務委託、業界構造等は全然理解していなかったので、「派遣じゃん」って思った記憶はあります
このことについてはまた別の機会にお話します
僕が会社に在籍した期間は、2年と9ヶ月で、その間に携わった仕事をざっくりお話したいと思います
入社して最初の3ヶ月
「Java の Web アプリケーションを一人で作り上げる」という地獄の新人研修です
Java 基礎から始まり、HTML、JavaScript、Servlet、JSP、Webフレームワーク、DB などなどを 2ヶ月で詰め込み、最後の1ヶ月で最終課題を約1週間で作成すると言う内容です
カリキュラムは雑だし、最終課題は期間短いしなど、正直かなりきつい研修でした
社会人になってから一番労働時間が長いのも、最終課題を取り組んでいたときの時期で約80時間です
かなりきつい研修でしたが、一人でやりきる力が身についたのは確かなので、やってよかったとは思います
2度とやりたくないけど
初配属~3年目の9月まで
研修後の配属が7月からで、某大手公共系システムのプロジェクトメンバーとして参画しました
大きく分けると4つのプロジェクトがあります
簡単に説明すると、以下のようになります
1:サーバーリプレースのテスター
システムが動いているサーバーを新しくするので、動作確認をするだけ
2:業務システム保守運用
料金計算システムの日々の運用を行う(問い合わせや、不具合調査等)
3:開発の要件調査
開発工程のすべてを担当するはずでしたが、会社都合でどこをどうするの内容調査のみ
4:業務システム保守運用2
基本的に2と同じですが、諸事情により1人で保守運用
もうお気づきかもしれませんが、この時点で僕が入社の経緯に書いた内容のすべてが達成できていません
そう、なにひとつ条件を満たすことができない現場だったのです
僕がいくら「開発をやりたいから現場を変えてくれ」と希望を上司に伝えても、会社の都合でこの現場にずっと居なければいけませんでした
そのため4の途中で、「このままではダメだ、自分から行動しなければ」と、現状を変える努力をし始めました
そして、準備がある程度準備が整ってからプロジェクトマネージャーと面談し、3年目の9月末でこの現場を離れることになりました
3年目の10月~3年目の12月の退職まで
なんとか某大手公共系システムのプロジェクトから離脱したのですが、その後も僕がやりたいことに携わることが出来ませんでした
・3年目の10月
次のプロジェクトが決まっていなかったため、社内で社内システムの改修を1人で行っていました
・3年目の11月~退職まで
「いつまでも社内で遊ばせておくわけにはいかないし、AWSはためになると思うから」と言う理由で、AWSインフラ系の案件に強制参画となります
やったことないことをやりもせずに、「やりたくありません」とは言いたくなかったので、不本意ですが取り組んでみることにしました
そして、参画して数日でこれは違うなと判断し、上長に辞めますとお伝えすることになります
かなりざっくりお話していますが、こんな感じです
退職理由
大きく分けると大体3つですね
ちょっと感情を出していきますので、少々言葉遣いが汚くなります
ご容赦ください
やりたいことが一切何もできなかった
僕がやりたかった開発を、新卒で入社した会社では、上記に書いた通り携わることが出来ませんでした
開発したくて入った会社で開発が出来なかった
これが僕の一番の退職理由です
入社前に、「若手は様々なプロジェクトに行ってもらって、色々な経験をさせたい」と言われていましたが、実際にはひとつの現場にずっといなければならず、しかも!そこでは10年以上前に作られた古いシステムのお守りをしなきゃいけなかったのです
最悪でした
僕が一番避けたかったパターンのひとつです
もちろん上長には、入社したとき~現場に配属されてからもずっと Web の開発がしたいと言い続けていましたが、会社の都合で自分のキャリアを犠牲にしなければいけなかったのです
そして、僕がくすぶってる間に他の同期は
- 新サービスの立ち上げから運用までのアプリエンジニアを経験
- 様々な開発プロジェクトに参画して、さらに技術向上が出来る
など、正に僕が積み上げたいキャリアを積んでいっていました
運が悪かった
そして、見切りをつけるのが遅すぎました
僕が会社を辞める覚悟で、現場を変えろと言わなかったら現状が変わることはなかったことでしょう
1人で保守をやっていたあの時、腐らずに自分を見つめ直してよかったと思います
上司がクソ
希望が通らない状況下でも、僕なりに頑張って仕事していて、社内の施策も頑張ったりしていました
自分でも言うのはアレですが、その甲斐もあり、現場では中々好評価はいただけていました
ですが、僕が参画していたプロジェクトのPM(プロジェクトリーダー)がほんっっっっっっとうにクソヤロウでした
完全に会社を辞める決意を固めたのは、このPMとの面談が決め手になっています
この上司の話はまた別でさせてください
ちゃんと別枠で上司の話を書きたいと思います
とりあえず、PMが一番クソで、次にTL(チームリーダー)、最後に一部顧客(上司ではないですが)という順番でクソでした
もちろん、自分と性格的や価値観的に合わなかったということもあるでしょうが、こんなに尊敬できない人と一緒に働くのはただの苦行でしかありませんでした
メンタルがそれなりに強くてよかったと思います
潰されないで済みましたから
ーーー2018/2/24追記ーーー
クソ上司の話です。こちらも是非ご覧ください。
会社としても好きになれなかった
少し、お金の話も・・・
僕が入社した会社は年俸制で、年俸の中には月40時間のみなし残業代が含まれていました
そして、月40時間の残業代が含まれていてやっと、大卒の平均くらいの給料でした
年俸制なのでボーナスはありませんでしたが、残業が40時間を越えると清算はされたので完全なブラックではなかったです
この報酬体系に納得して入社しているのですが、自分の成長できる環境だと思ったから入社を決めたのです
つまり、自分の成長 > 給料 を選んだということですね
上で書いたように、自分は成長機会を会社都合で与えられませんでしたから、会社に対して不満のほうが多かったです
仕事内容や上司以外の不満点を羅列します
- みなし残業40時間ってひどすぎない?しかも給料ベース低いし
- 若手は仕事を選ぶ権利がない
- キャリアパスが不明
- 新卒は会社の雑用を押し付けられまくる
- PMが実質営業みたいなもんでマネージャーとして機能してない
- 業務外活動が多すぎるし、業務外活動は自分の評価に関わるためある程度アピールが必要
- 本業より業務外活動が評価されるなど評価制度がクソ
- オフィスが夏は寒く、冬は暑い
- 僕が在籍した2年9ヶ月の間に、僕含めた約50人が退職している
- IT系なのに、企業体質が意外と体育会系
- 仕事のストレスで病んだ人が休職したら「あいつはもうダメだ」とかマネージャー層が言っちゃう
- エンジニアの経歴詐称を余裕で行い、高いお金を客から取って、あとは現場任せ
- OJTなんぞ存在しない
会社を辞めるときに、
「会社に不利益になるようなことを言ったり書いたりして、実際に会社が不利益をこうむったら損害賠償請求するからな」
とか言われたので、社名は言えませんが、ここで書いた内容は僕が在籍した会社で感じたことです笑
不満しかなかったのか?と言われるとそんなことない
幸い僕が入社した会社は当時、中小企業の独立系 SIer でしたが、業界のポジション的には上の方にいたので、業界構造やSESの立ち回り方がまぁなんとなくわかりました
真のブラックというわけではありませんでしたし、仕事が落ち着いていれば休みも取れるし悪くはなかったです
上司の一部はほんとうにクソでしたが、それ以外は良い人たちと関わることができました
実際、新卒で良くも悪くもフレッシュだった僕を丁寧に指導してくれた先輩には本当に感謝しています
なんだかんだ、社会人として、エンジニアとしての基礎は養うことが出来たので
まあ、最低ラインとしましょうか
ネットで書いてあるようなブラックだったら、もちろんおれは抵抗するで?
拳で
【仕事を辞めようか悩んでる方へ】#ブラック企業 #働き疲れた pic.twitter.com/AVeIVhwwZn
— DJ社長【レペゼン地球】 (@DJ_Shacho) September 27, 2017
※これ本当に好きなので紹介します笑
これからどうするのか?
今のところ、フリーランスのWeb系エンジニアとして自分のやりたかったことに携わっていくつもりです
今はフリーランスという働き方が世間一般に広まってきていますよね
これからはフリーランスで働く人も増えていくと思いますし、フリーランスに向けたサービスも増えていくと予想してます
ちなみに僕は最初から、会社員として3~4年ほどITエンジニアの経験を積んだ後、さっさとフリーランスエンジニアに転向する予定でした
知ってましたか?ITエンジニアって、最もフリーランスに転向しやすいんです
僕はものづくりや、頭を使うことが好きでした
IT系はそれらを満たしていて、作ったものがすぐ相手に届くWeb系に強く惹かれました
さらに言えば、Web系の技術やスキルは、フリーランスと相性がとてもいいです
つまり!Web系のフリーランスエンジニアは僕にとって最強の組み合わせなのです
もう金曜か
1週間が早く感じるのはやりたいことに携われてるからなんだろうな
先月までの週末が待ち遠しい感じが全然ない
決断してよかったと思うよね
— こじ@フリーランスWeb系エンジニア (@koji_aibaka) 2018年1月19日
フリーランスエンジニアとして働き始めてまだ2週間ほどしか経っていませんが、今のところ後悔は一切ありません
むしろ、会社を辞める決断はもっと早くしていればよかったと思っています
無駄なしがらみがないことがこんなにも自由なんだと思うと同時に、この自由に対して責任を負うのはすべて自分ということも忘れないようにしないといけませんね
長くなりました
今回はこの辺で
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